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AILA[アイーラ]:川内倫子写真集

AILA[アイーラ]:川内倫子写真集 AILA[アイーラ]:川内倫子写真集
川内 倫子 (2004/04)
リトルモア
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デザイナーのM君が、フッと差し出した写真集を手に持った瞬間、その手触りの違和感に心のアンテナが起動する。本の表紙は白い蛇皮風で、ウロコのような滑らかな凸凹があった。ロゴはピンクの箔押しで、異様だけど何とも言いようのない強さと美しさのオーラを解き放っていた。

M君が「リンコの。」と言う。「あ… 倫子の写真集?」僕はそこで初めて川内倫子に関する知識が、手に持っている白い蛇柄の物体とリンクしたのだった。

ペラペラとめくっていくと、写真がずんずんと心の中に入ってくる感じ。シンプルに削ぎ落とされた構図。対象をやわらかく包み込むような光。遠い記憶のイメージを心に浮かべた時のような淡い色調。植物や動物の生命(いのち)の音が、聞こえてくる。赤い血液が通い、透明な粘液に包まれた、匂いのする生命。

今、生きている、この一瞬。常に変化し、移り変わる今。エネルギーの転生、メタモルフォシス。何かが生まれようとしている、まさにその一瞬。宇宙の神秘に注がれるやさしい光、それを観る畏敬の念がこもった視線。ふと、生を感じる事は同時に死を感じる事であり、死を想う事は生を想う事であるという逆説を思い出す。

きっと、普通に過ごしていたら、気づかずに通り過ぎてしまう、そんな一瞬の光景を、写真家は鋭く切り取っている。写真の世界に没入していくと、そこに地球の脈動が感じられ、宇宙にぽつんと佇む自分の姿が見えて来る。

写真は川内倫子、装丁は中島英樹。心の奥を震わせる、ある種の覚醒力を持った写真集だ、と思う。

◇AmazonでのAILA:川内倫子写真集
 蛇皮風の装丁は、2004年に発行された最初のバージョンのみ。以後、リニューアルされている。AILA[アイーラ]とは、トルコ語で「家族」とか「血縁」という意味なのだそうだ。

AILA[アイーラ]:川内倫子写真集 AILA
左が蛇皮風の装丁、右が改訂版

◇中島英樹氏による装丁の解説
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