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ボリショイサーカス

今日は急用で行けなくなった友人の代わりに、家族でボリショイサーカスを観に行った。サーカスは去年、ポップサーカスを観た以来だ。ポップサーカスは大人の視点で観ても、面白かった。自分でも意外なほど感動した。

ボリショイサーカスはどうだろう?そう思っていたものの、入場料が4,000円〜4,500円と高かったのであきらめていた。そんなところにいただいたチケットだったので、喜び勇んで出かけて行った。

…のだが。大変だったのである。

ボリショイサーカス



チケットをいただいてから、座席を確認すると何と最前列の真ん中だった。「うわー、特等席じゃん」と思ってから、ふと嫌な予感がした。このあたりの席って、ピエロとかに引っ張り出されて、何かさせらそうな席だよな、と思ったのである。

頭の中にはピエロの顔と、ドキドキしながらステージに引っ張り出され、スポットライトを浴びている自分の姿が鮮明な映像で浮かんでしまう。「いかんいかん、心に思った事は実現するタイプなんだよな、オレ」と思いつつ、イメージを何度も打ち消すが、嫌〜な感じは取り去ることができなかった。

そう、ここまで読んだらお気づきだと思うが、予想を遥かに上回るレベルでピエロに気に入られてしまったのである。ボリショイサーカスは、空中ブランコや動物芸など一つの演目が終わると、必ずピエロが登場して会場の人を笑かして間をつなぐのだが、何を勘違いしたのかピエロは毎回集中的に僕を指名するのだった。

あぁ…もうこれ以上は思い出したくない。演目が変わるたびにピエロに呼び出され、その度に内気な僕はめちゃくちゃ上がってしまい、それを通り越して冷静な笑顔さえ浮かべながら、命ぜられるままにホウキを股にはさんで走ったり、握手しようとして転んだり、縄跳びしたり、腰を振って踊ったり叫んだり、風船膨らましゲームをしたりしたのであった。

おかげで肝心の出し物がどうだったか、ほとんど覚えていない。各アーティストの技術の完成度は高く、安心して観られたような気がする。BGMや効果音が生で演奏されていていい感じだった印象も残っている。だけど、演目の前に必ずピエロにいじくられて動揺していたので、何だかうわの空だったのだ。会場を出た後、歩きながら「あー、何だか忙しかった…」とつぶやいた僕なのだった。

◇ボリショイサーカス(BOLSHOI CIRCUS)公式サイト

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